建物を長持ちさせる方法は?

住みながらお施主様による定期的な点検が一番大切です。点検の結果、不具合があった場合には、必ず早めにメンテナンス工事を実施しましょう。

不具合をそのまま放置するとますます状態が悪化し、復旧するのに多大な費用がかかってしまいます。
 

例えば、外壁の亀裂を放置して長年にわたって雨水が壁内に浸入し続けた住宅では、下地材と構造躯体の腐朽がシロアリやカビの発生を招き、それらが原因で構造耐力性能の低下や人体に被害が及び大がかりな改修工事に発展してしまいます。
 

最重要メンテナンスは以下の4つ

  • 屋根(化粧スレート屋根)のメンテナンス
  • 外壁(サイディング外壁)のメンテナンス
  • バルコニー(バルコニーFRP防水)のメンテナンス
  • 床下(シロアリの点検と給排水配管)のメンテナンス

屋根(化粧スレート屋根)のメンテナンス

化粧スレート屋根は新築から10〜15年に塗装を行います。

材としての寿命は一般的に25年程度とされ、経年劣化で割れやすくなった化粧スレート屋根はカバー工法や葺き替え工事を行います。
また、棟板金等の浮きや釘抜けも、新築から10年ほどで起こりやすいので、屋根の塗装工事の際には、棟板金等の状況も注意が必要です。

【寿命を延ばす最適なメンテナンス方法例】
・築10年で1回目の屋根塗装
・築20年で2回目の屋根塗装
・築25〜30年でカバー工法か葺き替え工事


外壁(サイディング外壁)のメンテナンス

同じ外壁材でも西側や南側などの日がよく当たる面の劣化スピードが速いなど、立地や家の形状、気候、外壁塗料の種類などによって状態は違ってくるため、最適なメンテナンス周期はケースバイケースです。

窯業系サイディングの場合、新築から10年程度ごとを目途に塗装、25~30年程度で状況に応じて張り替えが必要になる場合もあります。

 また、サッシまわりや外壁材目地のシーリング材も、紫外線や建物の揺れなどで徐々に劣化しますので、定期的な点検はもちろん、地震や台風の後のほか、年に1度は住宅の所有者自ら確認して早めのメンテナンスをすることが大切です。
 新築から10年以降に状況に応じて、部分打ち替え、全面打ち替えを行います。


バルコニー(バルコニーFRP防水)のメンテナンス

バルコニーFRP防水の寿命は、日々の使い方や周辺環境などにも左右されますが、一般的には10年程度になります。

また、トップコート(表面保護)は5~10年程度ごとの塗り替えが目安となります。
 外壁や屋根のメンテナンスも10年程度が目安となるため、これらの工事に併せてメンテナンスを実施することも有効です。
 FRP防水のメンテナンス時期は劣化状況から判断するほうが確実です。

メンテナンスが必要な劣化の例としては次の4つがあります。

  • トップコートのふくれ
  • トップコートの剥がれ
  • ひび割れ
  • 水たまり

 防水層までトップコートがふくれていたり剥がれていたりする場合や、ひび割れがある場合は基本的に防水層の再施工が必要です。


床下(シロアリの点検と給排水配管)のメンテナンス

床下の点検は5年に一度はおこなった方がよいです。

床下はなかなかお施主様ご自身で潜るのは大変かと思いますので、サトウテックでは5年ごとの床下のシロアリ点検を無料でおこないます。

シロアリ点検とともに床下の給排水配管の点検も同時におこないますので安心です。